STORY

舞台はとある場所にある小さな小さな レストラン。

営業時間は決まっていない。ここに訪れることが出来るのは生涯ただ一度、「三途の川を渡る前」のみである。

しかしここでは 料理を注文することはできない。

注文することが出来るのは、このレストランでの 「最後の晩餐」 の「相手」だけである。

相席相手の条件は既に他界している人物1名。相手が決まれば、料理も自然と決まる。


今回このレストランに来店するのは…二組の兄弟。

一人目のお客様はある兄弟の弟の方。

最後の晩餐を誰とするか、その相手を中々決められずにいた彼を見て、従業員達は思い出す。

”彼とよく似た男”とココで会っていることを。

一人の従業員は言う

「本当は会いたい人、決まってるんじゃない?」

わからないと答える彼にもう一人は

「じゃあ、ココで働いてみる?君が誰に会いたいか決まるまで。」

と、そこに来た二人目のお客様はもう一組の兄弟の兄の方。

「弟と会いたいです。」

コレは…二組の兄弟の話。

そして…一人になった男の話。

「さて、君も会ってみる?会いたい人に」